SI単位について

経済産業省の「計量法」が改正されたことにより平成11年10月1日より使用できなくなった単位があります(下図参照)。
弊社も、この新しい単位系(国際単位系:以下SIまたはSI単位)を満たす製品の製造販売をしてまいりましたが、 一部使用できなくなった単位があります。

新発売のWindows版ソフトウェアにつきましては「計量法」に沿った単位系 になっております。 弊社MS-DOS版解析ソフトウェアで測定されたデータは、Windows版ソフトウェアで読み込むことにより自動的に 換算されます。 尚、Ver.1のソフトウェア(モノクロ画面)での測定データはWindows版ソフトウェアでは読み込むことができません。

注意! 1999年10月1日以降使えなくった単位 ( 東京都消費生活総合センターホームページ より抜粋)

計量法は、「取引・証明」に使う計量単位は法定計量単位でなくてはならないと規定しています。 法定計量単位は、SIが原則です。SIへの移行には一部に猶予期限を設けていましたが、
平成11年9月30日に猶予期限が終了しました。猶予期限が過ぎると削除された計量単位は「取引・証明」には使えず、 その単位の付いた計量器は販売することができません。
但し、猶予期限以前に、削除対象の計量単位が付けら れていた商品や文書は期限後でも取引証明に使えます。
期限以前に削除対象の単位が付された計量器の販売もし てよいことになっています。また、非SI単位の製造設備や計測機器は、猶予期限以降も使用できます。
しかし、いずれの場合も、その計測値を「取引・証明」用として使用するときはSI単位に換算しなければなりません。
平成11年10月1日以降に削除対象となった計量単位と、新たな計量単位は次のとおりです。
ただし、これらのなかで、熱量の「カロリー」は栄養関係に使う場合に限って、 また圧力の「水銀柱メートル」は血圧測定に使う場合に限って同日以降も使用できます。

▼表 削除対象の計量単位(猶予期限 平成11年 9月30日)
物象の状態の量 計量単位(記号)
重量キログラム(kgw,kgf)
力のモーメント 重量キログラムメートル(kgw・m,kgf・m,kg・m)
圧力 重量キログラム毎平方メートル
(kgw/㎡,kgf/㎡,kg/㎡)
水銀柱メートル(mHg) *1
水柱メートル(1mH2O,mAq)
応力 重量キログラム毎平方メートル
(kgw/㎡,kgf/㎡,kg/㎡)
仕事 重量キログラムメートル(kgw・m,kgf・m,kg・m)
工率 重量キログラムメートル毎秒
(kgw・m/s,kgf・m/s,kg・m/s)
熱量 カロリー(cal) *2
熱伝導率 カロリー毎秒毎メートル毎度 
cal/(s・m・℃),Cal/(s・m・deg)
比熱容量 カロリー毎キログラム毎度 
cal/(kg・℃),cal/(kg・deg)
注意
*1:血圧測定は除く
*2:栄養分野は除く
   
   
弊社が荷重表示に使用している gf が使えなくなります。


 
   
 

 

▼表 新たな計量単位
物象の
状態の量
SI単位(記号) 換算関係
ニュートン(N) 1kgf≒9.8N
力の
モーメント
ニュートンメートル(N・m) 1kgf≒9.8N・m
圧力 パスカル(Pa) kgf/㎡≒9.8Pa、1mHg≒133kPa、
1mH2O,mAq≒9.8kPa
応力 パスカル(Pa) 1kgf/㎡=9.8Pa
仕事 ジュール(J) 1kgf・m≒9.8J
工率 ワット(W) 1kgf・m/s≒9.8W
熱量 ジュール(J) 1cal≒4.2J
熱伝導率 ワット毎メートル毎度
[W/(m・℃)]
1cal/(s・m・℃)≒4.2W(m・℃)
比熱容量 ジュール毎キログラム毎度
[J/(kg・℃)]
1cal/(kg・℃)≒4.2J(kg・℃)
備考 2つの計量単位の関係における換算係数は次の通り
  9.8 9.80665  
  4.2 4.18605(温度指定なし)
4.1855(15度カロリー)
4.1868(国際カロリー)
 
  133 133.322  
   
   
   
   
 
弊社は応力表示として N/㎡ を使用していますが、 これはそのままPaに置き換えることがで きます。

 

西暦2000年問題について

「西暦2000年問題」につきまして、弊社システムが受ける影響は以下の通りです。

●クリープメータ本体
RE-3305、RE-33005、RE2-3305、RE2-33005 すべてのモデルにつきましては影響を受けません 。
●その他の機器
レコーダ、サンプル厚さ計、ロードセル、予備荷重ユニットの どの機種につきましても影響を受けません。
●自動解析装置
 
 
 
■■ソフトウェア■■
クリープ解析・テクスチャー解析・破断強度解析ソフトウェアのうち Ver.2以降は影響を受けません。
尚、 Ver.1.5以前のソフトウェアは以下のような影響を受けます 。


▲「破断強度解析Ver.1」の立ち上げ画面

症状
ここで2000年の下2桁である「00」と入力すると(左図下線部)現在の日付に戻り、 先に進むことができません。
対処法
西暦の下2桁を「00」以外にして下さい(便宜上)。 尚、変更した数値は覚えておいて下さい
(データ集計の時の混乱を防ぐため)。
■■自動解析コンピュータ■■
弊社解析ソフトウェアは、ご使用の解析コンピュータの影響を受けます。
しかし、 弊社からご購入されたコンピュータをご使用の場合は「2000年問題」という点では 特に影響は受けません 。
念のためコンピュータ背面のNECの機種をご確認の上、コンピュータのメーカーであるNECの
「西暦2000年対応に関する情報」
をご覧下さい。
不明な点などございましたら、 弊社 までお問い合わせ下さい。